仮想通貨の積立投資が向いている人とは!メリットやデメリットを紹介

雑記

暗号資産は資産運用の対象として注目され、暗号資産取引を始める方が徐々に増えています。

今回の記事では、暗号資産の投資手法の一つである積立投資とはどういうものなのか、メリットやデメリットについて詳しく解説します。

暗号資産取引をするにあたり、一つの方法として参考にしてください。

暗号資産(仮想通貨)の積立投資とは?

積立投資とは

暗号資産は価格が変動するため、取引のタイミングを捉えるのが難しいと悩まれている方も多いです。 取引をするタイミングの悩みを解決する方法に、積立投資があります。

積立投資とは、毎月一定の金額で同じ金融商品を購入して、積み立てていく投資手法です。

積立投資を行えば、価格が安いときに買えなかったり、高いときにだけ買ってしまったりするということを防ぐことができます。

積立投資は株式投資や投資信託で一般的な投資手法ですが、暗号資産でも運用することが可能です。

積立金額は1,000円など手頃な金額から始めることができるため、まとまった資金がなくても取引できます。

積立投資は、決まったタイミングで自動的に暗号資産を購入してくれるため、手間がかかりません。
パソコン画面で価格の変動やチャートを見続けたりするなど、相場の分析に時間を費やさなくて済みます。

このように毎月、一定の金額、同じものを購入し続ける方法を「ドルコスト平均法」と言います。

積立投資は、購入する金額を一定とすることで、価格が下がったときには購入数量が多くなり、価格が上がったときには購入数量が少なくなります。

(例)暗号資産Aという銘柄を毎月1,000円ずつ購入するとします。
暗号資産Aの価格は50円から200円で変動したとします。

購入金額価格購入した数量
1ヶ月目1,000円100円10
2ヶ月目1,000円50円20価格が下がったときは購入数量が多くなる
3ヶ月目1,000円200円5価格が上がったときは購入数量が少なくなる
4ヶ月目1,000円100円10

相場は 、一方向へ上がり続けたり、下がり続けたりすることはなく、上がったり下がったりします。
このような価格の変動があるため、積立投資は有効な手段として使われています。

積立投資について、もう少し詳しく見ていきましょう。

積立投資のメリット

積立投資のメリット

積立投資のメリットは主に3つあります。

  • 少額から始めやすい
  • リスク分散ができる
  • 手間がかからない

少額から始めやすい

積立投資の大きなメリットは、少額から始められることです。

暗号資産の取引をするには、ある程度のまとまった資金が必要と思われる方もいますが、積立投資であれば500円あるいは1,000円単位から始めることができます。

特に暗号資産取引に興味を持ち始めたばかりの方は、少ない金額から購入できる積立投資を利用するのも一つの手です。

リスク分散ができる

長期間に渡って積立投資をすると、価格変動リスクを抑えることができます。

購入するタイミングが分散されることにより、価格が高いタイミングと低いタイミングのそれぞれで購入できるからです。

それでは、具体的に見てみましょう。

(例)
Aさん(一括購入):2021年4月末、5万円分のビットコインを一括で購入した
Bさん(積立投資):2021年4月から8月まで、毎月末1万円ずつビットコインを購入した

2021年4月末のビットコインの価格はおよそ630万円で推移していました。
2021年9月29日の価格はおよそ460万円でした。

ビットコイン価格Aさん
(一括購入)
Bさん
(積立投資)
2021年4月末630万円50,000円10,000円
2021年5月末390万円10,000円
2021年6月末390万円10,000円
2021年7月末460万円10,000円
2021年8月末520万円10,000円
2021年9月29日時点評価額460万円36,855円50,258円

Aさんは4月末高値付近で購入してしまい、9月29日時点においては、含み損を抱えています。仮にAさんがこの時点で売却した場合、損失を出す結果となってしまいます。

2021年4月末から9月末までのビットコインの価格変動は大きく、積立投資をしたBさんは、結果的に価格が高いときに少なく、安いときに多く購入し、評価額はプラスになりました。

一度にビットコインを購入した後、相場が下落してしまったときは含み損を抱えてしまいます。

一方、積立投資のように、少額でタイミングをずらしてビットコインを購入していけば、それぞれのタイミングで異なる価格で買うことができるため、結果として価格変動のリスクを抑えることができます。

手間がかからない

積立投資は、毎月自動で決まった金額で買い付けてくれるので、手間がかかりません。

毎日相場の分析をする必要がないので、情報収集や相場分析に時間を取れない方にとって、便利な方法です。

積立投資のデメリット

積立投資のデメリット

積立投資は、短期で利益は出しにくいというデメリットがあります。

毎月少しずつ購入していくので、一括購入のような短期間でのハイリターンを見込むのは難しいときがあります。

積立投資は、リスクを抑えて長期的な取引によってより効果を得ることができる方法です。

次の例で一括購入と比較してみましょう。

Aさん(一括購入):2020年10月、50,000円のビットコインを一括購入した
Bさん(積立投資):2020年10月から、毎月末10,000円ずつビットコインを購入する積立投資を開始した

2020年10月から2021年3月の間※は、上昇傾向の相場でした。
※2020年10月1日時点:1,119,843.92円、2021年3月31日時点:6,499,242.17円

2021年3月30日時点におけるAさんとBさんの評価額を比較します。

Aさん(一括購入):5ヶ月間の評価額 228,447円、利益 178,447円
Bさん(積立投資):5ヶ月間の評価額 131,125円、利益 81,125円

一括購入をしたAさんの利益は、積立投資をしたBさんの利益の約2倍という結果になりました。

一括で購入する場合は価格が安い段階でまとまった金額で取引し、短期間で大きな利益を得られる可能性があります。

積立投資は、短期的な利益を目的とせず、リスクを抑えてゆっくりと利益を増やしていきたい方に向いている方法です。

積立投資の税金について

積立投資のデメリット

積立投資においても売却して利益が出たときには課税対象になります。

税法上、暗号資産で得た利益は雑所得として扱われます。

雑所得の税金はほかの所得と合算して、所得税率をかけて算出します。

所得税は、所得が高くなればなるほど税率が高くなっていく累進課税制度が適用されており、税率は約5%から45%です。

さらに住民税もかかるため、暗号資産の税率は最大55%になります。

暗号資産を取引するにあたっては、税金についても正しい知識を身に付けておくことが大切です。

暗号資産の税金について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。https://richlink.blogsys.jp/embed/d310e7e8-d6da-39f2-86a5-837a2e646c25

長期投資向けサービスを提供する販売所・取引所も存在する

長期投資向けサービス

ここでは販売所・取引所が提供する積立投資サービスについて説明します。
各販売所・取引所が提供する積立投資サービスやプランの内容は、主に下記の通りです。

対象者

  • 販売所・取引所の顧客・口座開設している個人

積立日

  • 積立のタイミングは、毎月プランあるいは毎日プランがある
  • なかには、毎週、毎月2回の積立日を選ぶことが可能
  • 毎月プランでは、積立日は毎月10日設定するなど、あらかじめ積立スケジュールが決 まっている場合もある
  • 毎月プランでは、積立日は毎月10日設定するなど、あらかじめ積立スケジュールが決まっている場合もある
  • 販売所・取引所によっては好きな日にちを指定することが可能

積立金額単位

  • 1,000円単位、10,000円単位から選択可能
  • 販売所・取引所のなかには500円単位で積立可能なところもある

対象の暗号資産

  • 積立可能な暗号資産はビットコインのほか、イーサリアム、リップルなどを選ぶことが可能
  • 数十種類のなかから選ぶことができる販売所・取引所もあり、各販売所・取引所で取り扱う暗号資産はさまざま
  • ビットコインとイーサリアムの組み合わせといった複数の銘柄を選ぶことができるパッケージ商品もある

手数料

  • 販売所・取引所によって異なる
  • 積立金額や暗号資産の種類によって手数料が設定されている

すべての販売所・取引所が積立投資サービスを提供しているわけではなく、また販売所・取引所によってサービス内容が異なるため、これから積立投資を検討されている方は、事前によく調べてから選ぶようにしましょう。

なお、取引開始にあたっては、金融庁・財務局へ暗号資産交換業者として登録を受けた事業者であることを事前に確認してください。

(参考:金融庁 暗号資産の利用者のみなさまへ

暗号資産(仮想通貨)の積立投資はこんな方におすすめ

積立投資はこんな方におすすめ

積立投資は、下記のような方に向いています。

  • 現在まとまった資金がない方
  • 取引のタイミングが分からなくて悩んでいる方
  • 長期投資として運用したい方
  • 情報収集や相場分析などに時間が取れない方

自分が当てはまっているかどうか、暗号資産取引に何を求めているのかを考え、積立投資を行うか選択してください。

まずは現物投資から始めてみては?

現物投資から始めてみては

積立投資は毎月決まった金額で暗号資産を買い付けてくれるので、手間がかからない便利なサービスです。

まとまった資金がなくても、手頃な金額から取引をスタートできます。

積立投資は長期的な取引によって、より効果を得ることができる方法です。

その一方で、積立投資であっても損失リスクはありますし、別途手数料がかかる場合もあります。

暗号資産取引の初心者のうちは、通常の取引である現物投資から始めて、マーケットに慣れてから積立投資を別途始めるというのも一つの手段です。

LINE BITMAXは積立投資の機能はないものの、1円から暗号資産を購入できます。

また、日頃使っているコミュニケーションアプリ「LINE」から利用可能なので、いつでもアクセスでき、操作もしやすいです。

暗号資産の積立投資も視野に入れつつ、自分に合った取引手法を探してみてはいかがでしょうか。

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